魅惑のピンレバー その１ ピンレバーとは?

今日から10回（くらい）にわたり、ピンレバーウォッチを特集します。

安価なゼンマイ時計を説明するときに「ピンレバー方式」という言葉を用いますが、今日は「ピンレバー」とはなんだということから。

ゼンマイの巻上げによって蓄えられた原動力を伝えていく伝達部と、振り子のような役目をするテンプとヒゲからなる調速部とを連ねる部分を「脱進機」と言いますが、「ピンレバー」とはその脱進機の仕組みのひとつです。
と、偉そうに書き始めましたが僕も機械に関しては素人ですので、「脱進機」「ピンレバー」をわかりやすく説明しているホームページをご紹介してお茶を濁したいと思います。

　my Henachoko House
　古時計の館
　機械式時計研究会

というわけで、「ピンレバー」とは、脱進機の構造で、アンクルではなくピンを使用しているものの総称なのですが、今回の特集では中古市場でときどき見かける、以下のものを「魅惑のピンレバー」として紹介していきたいと思います。


ケースは小型で、ころっとした形状。
文字板にはたいてい何かのキャラクターが描かれていますが、よく見るとできがよくなかったりする。
摩訶不思議な独特の魅力。

裏ブタはスクリューバック。
刻まれた文字は多少異なる場合があります。


そして機械はこのタイプ。
石はほとんど入っていない。１石か？

そもそも、このシリーズは、どこの国のなんと言うメーカーのものなのでしょうか？
文字板の６時部分に小さく「SWISS MOVT」と書かれていますが、だからと言ってスイス製とは限らない。文字板に日本のキャラクターが描かれていたりするし。
まあ、面白いのでこのブログではスイス製として紹介することにします。

これがうちのピンレバーの全体像。次回から少しずつ紹介していきたいと思います。



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