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2005年 04月 03日
今日は、中学時代の時計と同じものをネットオークションで見つけ、無事に落札した話。
前に予告だけしておいて、すっかり遅くなってしまいました。思い入れの分、長文です。 中学に入学してしばらくした頃、周りの友達が新しいデジタル時計をはめているのがうらやましく、自分も親にねだることにしました。その頃は子供向けのディズニータイムしか持っていなかったし、部活動で帰宅時間もまちまちになってきたので、すんなり買ってもらえることになりました。 ディズニータイムはもらったものだったので、自分で選ぶのはこれが始めて。 そうして買ってもらったのがカシオ F-100でした。 まだ発売したばかりで、時計屋さんの目立つところに置かれていたような記憶があります。また、買って帰って腕に巻いてはカラフルなパネルを眺めたりボタンをあちこち押したりしていたときのわくわくした感じをまだ覚えています。 うれしくて毎日はめていましたね。 まだまだデジタル時計が珍しかった時代なので、友達にストップウォッチを動かして見せては優越感に浸っていました。そのくせその友達がずっといじっていると、電池がなくなってしまいそうな気がして慌てて返してもらったり…。 気に入っていたのですが、何年かたって液晶に黒いしみができた頃から愛着が薄れ始め、何度目かの電池切れのときに捨ててしまったのだと思います。 その後大人になり腕時計が好きになってから同じものを捜すようになりました。 ありふれた時計だから、どこかに在庫が残っていたり骨董市に出ても良さそうなのですが意外と見かけない。ネットで捜しても見つからない。 これまでも思い出の時計をネットオークションなどで手に入れてきました。 よろしければ過去ログもどうぞ。 11月4日の記事(生まれて初めて自分のものとなった時計と同じディズニーウォッチの話) 1月30日の記事(高校時代にしていたセイコーデジタルのベルトのコマを手に入れた話) しかしいつまでも見つからないF-100だけは、最後の宿題のような存在になってしまいました。 雑誌ではときどき見かけていました。 『デジタルウォッチ大図鑑』(グリーンアローン出版社)の76ページ。 「デザイン面での評価も高かったF-100。面長のフォルムやボタンの位置からデータバンクへ発展していく基になったと思われる」と紹介されています。 『エレキウォッチ大図鑑』(ワールドフォトプレス)の176ページ。 「硬質樹脂ケースを初めて採用したモデル」と書いてあります。 「初めて」って世界で?当時はそんなにエポックメーキングな時計だとは知りませんでした。 オークションでも一度だけ見かけたことがあります。 大勢の中のひとつでしたが、出品者が「F-100は最近まで使っていたのでちゃんと動く、貴重だと思う」などと紹介していました。意外と捜している人が多いのか…。 機械式時計とのセットだったのでかなりの高値がついてしまい落札できず。 カシオF-200というのが出たこともありました。 良く似ているので落札に走りましたが、これも結構高値(デッドストックということもありましたが確か1万円ちょっと)になり落札できず。 そして今年の3月、ついにネットオークションで発見。 開始価格は500円。これはぜひとも落札したい。 しかしすぐに入札すると他の人の購買意欲を刺激するような気がして、様子を見ることに。締め切り前日まで入札は1件もない。ただし、状態をたずねる質問が1件入っているので油断はできません。 いよいよ最終日。締め切り1時間半前になって誰かが入札したことを確認。外出していて急いで帰ったものの、家についたのはオークションの締め切り5分前。 しかしあせるあまり、IEを何度もクリックしてしまったため画面が固まってしまいました。あわててCtrl+Alt+Delを押しまくると、今度は閉じるメッセージが重なってまた固まる…。 作戦として今日まで入札していなかったので、このまま他の人に落とされたら馬鹿です。泣くに泣けない。 締め切り2分前にようやくオークション画面に。もう競っている時間もないので、いきなり1万円で入札。すると思ったほど高値をつけている人はおらず、1,100円で無事落札。良かった…。 さて、ものすごく引っ張ってしまいましたが、いよいよカシオ F-100をご紹介します。 すみません。すごく普通でしょ(笑)。 78年製。機能はライト、カレンダー、100分の1秒ストップウォッチ。 ボタンはすべて前面に配置されています。 それぞれのボタンの横に色分けされたバーがあり、視覚的にボタンの役割を覚えやすくしてあります。 年数が経っているので画像ではわかりにくいですが、上段の左は白、右が黄色、下段の左が赤、右が緑。 電池はあまり見かけないようなタイプ(右は普通の電池)。入手は簡単ではなさそう。 引っ張ったわりに、地味な普通のデジタル時計でインパクトはなかったと思いますが、僕にとっては最後の夢がかなった、という気分です。 単に気になる時計、欲しい時計はと言えばまだまだありますけど(笑)。 人気blogランキングに参加中。よろしければワンクリックで応援を!⇒ココをクリック!
by kenichi.ujiji
| 2005-04-03 21:47
| カシオ
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Comments(10)
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カゼトバ
at 2005-04-04 01:05
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読み応えありましたよ。
高い時計=好きな時計ではないんですよね。
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kenichi.ujiji at 2005-04-04 03:35
>カゼトバさん、そうなんです、値段は関係ないですね。最近の腕時計雑誌が高級品を持ち上げている傾向なので、時計の魅力はそれだけじゃないんじゃないかと思ってこのブログを頑張っているところもあるので、そう感じていただけてうれしいです。
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eiju
at 2005-04-05 12:50
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私もはじめてのデジタル時計はカシオのものでした。先日、電池交換グッズを仕入れて、自分で交換して動かなくなったものが動き出したのは感動ものでした。けれど、アラームが鳴らなくなっています・・・。メンテ関係の記事もよろしくです。。。
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kenichi.ujiji at 2005-04-06 21:37
>eijuさん、思い出の時計の話をようやく書きました。「今度書きます」と宣言すると、構えてしまってとたんに筆が遅くなるのが困ったものです。アラーム鳴らなくなるとちょっとショックですよね…。あまり専門知識はありませんがメンテのことも書いてみたいと思います。
>nk11009さん、はじめまして。コメントありがとうございます。この時計の定価は7500円。ケースに樹脂を採用して、当時としては画期的な安さのデジタル時計でした(ようです)。それが今や同等かそれ以上の機能で880円ですもんね。
その技術の進歩がありがたい反面、デジタル時計が高級品だった頃がふと懐かしく思い出されます。
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されるがまま
at 2009-03-22 02:54
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こんにちは、はじめまして。
私も自分で初めて買った時計がF-100でした。 その頃はデジタル時計が出回り始めたばかりで、まだまだ高価だったと記憶しています。その当時高校生だった私は(年がばれちゃいますね)、秒まで表示されるデジタル時計が欲しかったのですが金欠のためなかなか手が出ず、バイトで貯めたお金で廉価で発売されたF-100を飛びつくように購入しました。 毎日つけてましたが、シリアルナンバーが印刷されている裏のセロハンシートが汗のためにすぐに剥がれてしまったのを今でもよく覚えています。 それからウン十年、こちらのブログを拝見してF-100のことを思い出し、私もどうしてももう一度手にしたくなりました。結構長い間あちこち探しましたがなかなか見つからず、少し前にあるルートで入手することができましが。(けっしてお安くない値段でした。) 電池もこちらのブログの情報で、無事交換することができました。 今手元にあるF-100を眺めていると、青臭かった頃の色々な出来事が、ほろ苦い記憶と共に思い出されるようです。(昔の記憶は、たいてい美化されていることが多いですが.....) 思い出はモノと共にある、というのが実感できます。
>されるがままさん、はじめまして!F-100をお持ちだった方からのコメントは初めてです。同じ時代に同じような気持ちになった方のお話が聞けてうれしいです。
そのときの最先端の時計が自分のものになったときのうれしさ、思い出しますね。ずっと見ていても飽きなかった。 最近ネットオークションでいくつか見かけてますが、ちょっと高いですね…。機能的にはそれほど高値が付くべき時計ではないはずですが、仕方ないですね…。
>へいじさん、今見てもなかなかユニークなデザインで面白いのですが、当時、新製品を買ってもらって、得意な気持ちになっていたのを今でも覚えています。当時のものをとっておけばなお良かったけど、でも考えてみれば、手放してしまって後悔して再度手に入れたからこそ感動も大きいのでしょうね。
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